この度当院では、WSAVA(世界小動物獣医師会)のガイドラインに基づいて、混合ワクチンの接種方法を見直すことといたしました。
これまで、一律1年毎の追加接種をおこなってまいりましたが、今後は、生活環境、健康状態、年齢、接種するワクチンの種類などを考慮し、追加接種の間隔を提案します。
子犬、子猫の時期に2〜3回ワクチン接種し、1年後に追加接種を1回実施するところまでは、これまでと同じです。
[犬]
川や山に行く、キャンプなどアウトドアでの活動をする、不特定多数の犬と接する機会がある場合は、レストスピラを含むワクチン接種をお勧めしています。
この場合は1年毎の接種が必要です。
[猫]
外に出て行くことがある。多頭飼育している。ペットホテルを利用することがある。飼い主様が外の猫と接する機会がある。以上のような環境は、感染リスクの高い環境となり、1年毎の接種が推奨されます。
実際に、飼い主様から生活環境などをお聞きし、ご希望を伺いながらワクチンの種類や接種方法を提案させていただきます。間隔を開ける場合は、抗体価検査をおこない結果をふまえて、検討します。
ペットホテルやトリミングショップによっては、1年以内のワクチン接種証明書の提示を義務付けていることがあると思います。その場合は、飼い主様自身でショップ側と話し合って、どのような接種方法を選択するかご検討ください。当院として、ショップ側に対して、なんらかの働きがけをすることはいたしませんので、ご了承ください。
狂犬病ワクチンについては、狂犬病予防法により毎年接種することが義務づけられています。
狂犬病ワクチンは毎年接種してください。